Z06/ZR1とC7 Z06のタイヤとホイールに関して #2
2015.11.10 Tuesday 17:33
Z06/ZR1とC7 Z06のタイヤとホイールに関して #2

Z06/ZR1とC7 Z06のタイヤは、2006年にZ06テスト車輛を導入して以来9年間に渡り、乗り易さと速さ等を実際にテストしてきた。
その結果今日現在では、ミシュランのCup 2ZPと19インチにはなるが、RE11が圧倒的に優れていた。
Cup ZPも良かったが、耐摩耗性とWetでのグリップ低下の問題があった。尚、タイヤサイズは2009年式ZR1と2011年式Z06、2015年式C7 Z06の285/30ZR19と335/25ZR20で比較している。

また最近のC7 Z06に標準装着の、PSS ZPは先代のPS2 ZPに比べて格段に乗り易くなった。
ミシュランのPSSはRE11が発売されるまでは、乗り易く良いタイヤとの印象もあったが、RE11と比較するとグリップ、走行音、乗り易さ共に及ばなくなった。
上記以外のタイヤも散見するが、RE11とCup2 ZPに及ぶタイヤは無かった。これらはあくまでもSタイヤ等を除くのと、サイズが325もしくは335の設定が、有る事を前提としている。ネオバも良いタイヤだが、295までの設定となる。
以下まとめてみた。

1)Potenza RE11、日本製のタイヤでサイズは、275/30ZR19と325/30ZR19となる。ZR1やC7 Z06ではインチダウンに抵抗感
  があると思われるが、走り易さではDryWet共にベストなタイヤといえる。
  WEST ZR1もこのRE11とCup2を装着している。
  摩耗指数のUTQGコードは200。

2)ミシュランCup2 ZP、2015年式Z06のオプションタイヤ。サイズは285/30ZR19と335/25ZR20。
  DryグリップはRE11を凌ぐ。Wetでの走り易さは、RE11には及ばないが、先代のCup ZPよりはるかに乗り易い。また耐摩耗性 
  が大幅に改善されたのも特徴だ。UTQGはRE11に近い180となる。雨天には乗らない方ならお奨めのタイヤだ。
  WEST ZR1もRE11とCup2 ZPを装着している。
  因みにニュル最速タイムを記録した、Porsche 918もミシュランCup2を装着していた。
  摩耗指数のUTGGコードは180。
  *先代のCup ZPのUTQGコードは、80だったので、日本製Sタイヤと同等だった。

3)ミシュランPSS ZP、2015年式C7 Z06の標準装着タイヤ。サイズは285/30ZR19と335/25ZR20。
  Dryグリップは上記のRE11やCup2には及ばないが、先代のPS2 ZPより大幅に進化した。
  標準装着タイヤだけに、耐摩耗性は高い。
  摩耗指数のUTQGコードは300

4)ミシュランPSS、サイズは19インチで275/30ZR19と325/30ZR19。
  RE11が登場するまでは、Z06/ZR1用としては乗り易いタイヤだった。
  ミシュランUSAの製品だが、真円性とタイヤバランスが優れている。また耐摩耗性は非常に良いが、その分グリップが劣る。
  但しZ06標準タイヤのEagleとの比較では、はるかに良かった。
  摩耗指数のUTQGコードは300

Z06/ZR1とC7 Z06のホイールに関して

これは日本製鍛造ホイールが、性能、品質、価格的にベストだ。
アメリカ製鍛造ホイールも良いが、円安(今日の為替は約122円)の今の状況下では、アメリカ国内での価格が、5,000ドル〜6,000ドルでは、輸入した場合の価格が高くなる。
またホイールは常にスペアーホイールの供給があるかも大切だろう。事故や取扱いでホイールを破損した場合、4本のみ輸入したホイールは、1本の輸入に手間取る事も少なくない。
WESTでは常に、各サイズ共に余裕を持って在庫を心掛けている。
ホイールの精度(真円性やバランス)は、タイヤを組み付ける前に、ホイールのみバランサーでチェックする事で可能だ。
特に最近の、TPMS(空気圧センサー)付きの場合、センサーその物の重さが30g〜40gはあるので、センサーを装着してからホイール単体のバランスをチェックする事が必要だ。

特殊車輛のホイール製作に関して

一般的な自動車メーカー以外の、希少車輛やレースカー等の場合は、ホイールサイズやインセット値、ブレーキキャリパーとのクリアランスチェックは、別途費用(開発費用)を要する。またホイールメーカーでは、JWSの強度試験を必要とするケースもある。
一般的な車輛では、ホイールメーカーに装着に関してのデータがあるが、日本国内に数台等の車輛では、データが全く無いケースが多いので、特注ホイールを製作するには、開発費用が必要となる。

これは特殊車輛の、コイルオーバーショックブソーバー特注製作の場合も同じだ。製作した前例がある車輛や、一般的な自動車メーカーの車輛では、ショックアブソーバー等、既製品の設定とデータがある。
特殊な車輛では一切データが無い場合、一から製作することになるので、開発費用が必要となる。



 
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